2008年05月16日
空を見上げて
小さい頃住んでいた家。生まれてから10年くらい過ごした思い出のたくさん詰まった家。
その家の中庭に続く裏道に一本の古い大きな木がありました。
ある夏の晴れた日、かくれんぼの途中、その大きな木の下をいつもは走り抜けて行くのになぜかふと立ち止まって上を見上げたのです。
あ・・・・・・
たくさんの実がたくさんの実がなっていました。
しばらく時間が止まったようにじっと見上げていました。
凄いものを発見した嬉しさと不思議なものを見つけたドキドキで顔を紅潮させながら台所にいた母に
「実がなってた・・・」
と言うと「あれは桑の実よ」と教えてくれたのでした。
しかしなぜだかどうしてなのかあの木に実がなっているのを見たのはその日だけ・・・
どうして暑い夏の日にもう一度あの木を見上げなかったのか・・・
10年間住んでいてたった一度のあの光景が今でも忘れられません。
ほこすぎのメニューにあるマルベリー(桑の実)ジュースをお客様にお出しするたびに思い出す青い空と桑の実のなった大きな木。
いつかあの家を訪ねてあの桑の実をもう一度見たい・・・
そう思っています。
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